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ルーベン・モリーナ著『CHICANO SOUL』の日本語翻訳版出版プロジェクトのクラウド・ファンディング

チカーノ・ソウル・ファン必携の一冊、ルーベン・モリーナ著『CHICANO SOUL』の日本語翻訳版出版プロジェクトのクラウド・ファンディングが、宮田信さん(MUSIC CAMP / BARRIO GOLD RECORDS)を発起人として行われています!

詳細は下記リンクを参照ください。特に、下記ウェブサイトに発起人である宮田信さんによる熱きメッセージも掲載されていますので必読です。

https://greenfunding.jp/thousandsofbooks/projects/3080

2019年10月末日までの募集のようですので、出版をご希望の方、ご支援をご希望の方は是非お早めに。

以前英語版の『CHICANO SOUL』を入手していましたが、豊富な写真資料をパラパラと眺めるのみでなかなか英語の詳しい内容、ストーリーまでは把握できずにおりましたので、自分も日本語版の出版を切に希望する者の一人であります。チカーノ・ソウルのなんとも名状しがたい魅力を理解する上で、彼らのストーリーこそが重要なのだと思うからです。(↓写真は自分所有の英語版のもの)

ここからは個人的な話です。先日LA買付に行った際、EAST LAローカルのレコード店を営む若きチカーノの友人たちの家で夜中に色んな話をしました。その会話の中で、日頃から思っていたラテン音楽に関する素朴な疑問を彼らにふと投げかけてみました。「古いラテン音楽やサルサの歌詞の中で、時々DEVILとかDIABLOとか悪魔のことが歌われていたり、またはジャケットに悪魔が描かれていることがあるけど、それは一体どういうわけなのか」と。今も不法移民という不安定な境遇だという友人の一人が言うには、「僕らメキシコ移民はずっと過酷な生活、環境で暮らしてきた。その中でいつも神に祈って助けを乞うて来たけれど、結局苦しい境遇は何も変わらない。いつだって神は僕たちに何もしてくれないだろう?だから悪魔に祈るしかないんだ。そういう悲しい理由なんだ」そう言われて思わず僕は絶句するしかありませんでした。彼らが音楽に託して来た深い思いは、平和で豊かな日本で生まれ育った自分にとっては、ただレコードを聴いているだけではなかなか理解できるものではないということをその時改めて体験として知りました。勿論レコードや音楽を純粋に楽しむことは正しいことだし、それだけで価値のあることですが、チカーノ・ソウルの得体の知れない魅力(おそらくあの滲み出る哀しみ)を奥深く理解しようと思った時、彼らのストーリーを知ることは不可欠でしょう。ずっと忘れられずにいた出来事でした。

(↓以下はクラウドファンディング・サイトからの転載)

メキシコ系アメリカ人たちによる魂の音楽=チカーノ・ソウル
全音楽&レコード・ファンも必読!
アメリカ・ポピュラー音楽史に隠されてきたもうひとつの音楽ストーリー!

黒人音楽とメキシコ伝統音楽の狭間で密かに生まれた、至宝の音楽文化であるチカーノ・ソウル。
ロサンゼルスのメキシコ系居住区=バリオで育ったヴァイナル・ディガーのチカーノで、
本書著者のルーベン・モリーナ氏は、アメリカ南西部を廻り今まで広く知られることなく残されていたチカーノたちによる珠玉のR&Bを次々と発掘する。
ルーツである40年代のパチューコ音楽から70年代公民権運動を背景に登場したラテン・ロックまで、その膨大な鉱脈を紹介する入魂の音楽ガイドブックが本書である。

※当時の貴重なジャケット/アーティスト写真など多数掲載。
※品切れ入手困難である初版ハードカバー版(全ページカラー)を翻訳し完全復刻!

https://greenfunding.jp/thousandsofbooks/projects/3080